この行から書き始め、心経は最後に書くと良いでしょう。
一枚を50分で書こことを目標にしてください。速いと粗雑になり、遅いと重苦しいものになります。
速く美しく書くために、繰り返し習うことで、お経も覚えスムースに書くことが出来るようになります。
速く書くために、写経では写経体という普段の文字とは異なった体が使われています。観の文字では旧字の形にはくさかんむりの下に口が二つありますが、省略されてこのような形になって、速く書けるようになっています。
写経は古くは奈良時代頃から行われていますが、菩薩の草冠に見られるような、今では古い字形が使われています。現在では横縦縦と三画で書かれている草冠も戦前までは縦横横縦の四画、字源をたどれば六画で書かれていたものです。漢和辞典の最初のページに載っている部首一覧でも草冠は六画です。
肘の張り具合で横画の角度を調節し、横画は細く素早く、縦画は起筆を強くして太く慎重に書くことで、写経独特の結体が身についてきます。
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